創業お役立ち記事

起業のアイデアは走りながら考える。起業の最適なタイミングとは?

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「起業したいけど、いいアイデアが思いつかない……」
多かれ少なかれ、誰もが考える悩みですよね。

今日は、そんな悩みのヒントになればと思って記事を書こうと思います。

起業の準備は絶対に完璧にはならない

まず最初に理解しておいてほしいことは、「万全の体制で起業をスタートできることなんてない」ということです。

完璧なビジネスモデルに数千万円の資金調達、信頼できるメンバーを揃えて事業スタート!
というわけには絶対にいきません。まあ、もっと現実的に表現するなら、「起業のアイデアがまとまったら、そのタイミングでスタートしよう」でもいいんですが、「起業のアイデアがまとまる」なんてこともほとんどあり得ません。

なぜか。
まず、何かやりたいことが決まったとして、それを事業として組み立てていくと、どうしても不確定要素がでてきます。最たるものは「集客」ですね。この方法で宣伝して上手くいくかな?とか、このキャッチコピーは100人中何人に刺さるかな?とか。

もちろん予想することはできますが、乱暴な言い方をすると「やってみないと分かるわけがない」んです。それに、実際にやってみて、反応によってさらに良い方法を考えていくことの方が、はるかに重要なわけです。

つまり、「最初から完璧に準備することなんて無理!それよりも反応を見て適応させていくことの方が大切!!」ということです。

じゃあ、いつ起業するか

結局どのタイミングで起業するのがいいかという話ですが、「早けりゃ早いほうがいい」ということになります。「これで飯を食っていくんだ」という覚悟が決まった段階でスタートするのが自然です。ただ、これも何を持って覚悟を決めたとするのか感覚的になってしまうので、もう少し定量的に判断できる指針を示しますね。
以下の要素が全て揃ったら、もう十分です。
当たり前ですが、創業前より創業後の方が圧倒的に努力しなければなりません。であれば、さっさと起業してしまって、創業後の努力に力を注いだほうが良いと思いませんか?

できることと好きなことの掛け合わせを見つける

起業するときには、「やってて苦しくならないこと」を選びましょう。「半分趣味なんだよね」と言えるくらいの仕事が良いですね。で、残り半分は「できること」で構成されてるような状態がベストだと思います。

創業時点では、できることと好きなことが半々くらいになっているイメージがちょうど良くて、全てが「好きなこと」だったら、それこそただの趣味だよねって話ですし、「できること」だけで考えてしまうといつか苦しくなってしまいます。

なので、「自分の好きなジャンルで、自分の得意なことを活かせる」テーマが決まってしまえば、もうほとんど起業したも同然です。ここが決まらなかったり、何かもうかりそうだなーみたいなことで、自分に関係のない事業を選んでしまわない限りは、基本的に前に進んでいって良いと思いますよ。

ちなみに、「できることも好きなこともない!」という人は、さすがにちょっとご自身の棚卸しが足りません。自分の考えはアウトプットした方が整理されるので、書き出してみるか、人に話してみてください。

スモールスタートしてテストマーケティングできる計画をつくる

事業の方向性が見えたら、夢が膨らんでくると思います。
「将来は従業員を100人雇って~~」とか、「これならこんなに儲かりそうだ~~」とか。

理想を描くのは、日々の原動力になりますし、進むべき方向を間違わないという意味で素晴らしいことなのですが、先程も申し上げたとおり、「将来どうなるかなんてやってみないとわからん」ということです。起業時点では、たった1年先でも不確定要素が多すぎて予想できないのが普通だと思います。

なので、もっと近い距離考えて、小さくはじめる計画をつくります。
創業計画書の作成などでは、1年間の事業計画を立てたりしますが、そんなことよりも1ヶ月の計画を立てるほうが圧倒的に重要です。

「起業のアイデアが思いつかない」という悩みの中には、「いいビジネスモデルが思いつかない」という中身も含まれていると思います。
クドいようですが、「いいビジネスモデルは思いつきません」。思いつくのは「よさげなビジネスモデル」です。それを試してみて、上手くいったら「あ、これはいいビジネスモデルっぽい!」と喜ぶわけです。

なので、1ヶ月~3ヶ月くらいの短い期間で、低コスト・ローリスクで実験できる事業計画を立てましょう。事業内容は変えなくても構いません。
今の時代、どんな事業でも驚くほどニーズはあるものです。あなたの「やりたいこと」は変えずに、サービスの提供の仕方を工夫したり、価格を調整してみたり、プロモーションを見直してみたりといったマーケティング手法をブラッシュアップしていくのが目的です。

スモールスタートの資金が貯まったら

最後に、スモールスタート時に必要になる設備投資と運転資金を計算して、収益化の目処が立てられそうなら準備は整ったとみなして良いでしょう。

まとめると、できること・好きなことから事業の方向性を定めたら、スモールスタートの計画を立てる。そして走りながら軌道修正していく。ということです。

ビジネスプランとかスタートアップとかイグジットプランとか、創業期にはそういった横文字を目にすることも多いので、変にスマートなイメージを持ってしまうかもしれませんが、やるべきことは地道な作業や考え続けることに他なりません。

気負いすぎずに、夢や目標に向かって一歩ずつでいいから着実に前に進んでいくこと、これこそが一番大切なことではないかと思います。

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