創業お役立ち記事

起業を成功させるコツ

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独立開業しても、そのうち生き残れるのは数パーセント……。
という話をよく聞きますね。倒産したからと言って死ぬわけでもないのに、そんなにビビらせなくても、と思いますが。

とは言え、誰だって自分の事業を成功させたいと思っているはず。
それではなぜ、生き残る企業と潰れる企業が出てくるのでしょうか。

事業を成功させるためのコツは無いと考える

事業を成功させるためのコツは、ちょっと一般化するのが難しいと思います。しいて言えば、PDCAをしっかりと回すことだと思いますが、計画を立てるにも業界ごとの違いや環境の違いなどがありますので、「こうすれば成功する!」ということは一概に言えないというのが正しいと思います。

もちろん、「成功するまでやり続けるんだ」とか「まずは他人に与えることからスタートしろ」とか、そういった心がけ的なことはあり得ると思いますが、それすらも個々人で受け止め方に違いがありますし、最終的にはすべて「がんばれ」に行き着くんじゃないかと思います。

こういった励まし系ワードは、気に入ったらそれでいいし、そうでなければ、「今日もがんばるぞ!ということだなー」と思っておくくらいでちょうどいいと思います。

例えば「諦めなければ失敗じゃない」とか。変に脳みその端っこに引っかかってると、撤退時期を見逃してしまったりするんじゃないかなーという気がします。

怪しげなセミナーや商材などに騙されないためにも、「成功法則なんてそもそも簡単には語れないよ」と思っておいたほうが身のためかもしれませんよ。

事業を失敗させるためのコツ

逆に、事業を失敗させるためのコツは考えやすいんじゃないかなと思います。明確に「ダメじゃん」とわかりやすいことが多いですし。

そこで考えたいのが、リスクとリターンの関係です。
小さいリスクで大きいリターンを得るのが一番いいパターンですが、リスクとリターンの大きさは基本的に比例します。

なので、
・大きいリスクで、大きいリターンを期待するか
・小さいリスクで、小さいリターンを期待するか
どちらかを選ぶのが現実的ですね。

で、小規模事業者にとって、どっちがいいのかと言うと、まあ「小さいリスクで、小さいリターンを期待する」方なんですね。

ものすごく単純な話をします。

大きいリスクをとった場合は、
「大きいリターン」を得る場合と「小さいリターン」を得るパターンが考えられます。

一方で、小さいリスクをとった場合。
これも「大きいリターン」を得る場合と「小さいリターン」を得るパターンが考えられます。

じゃあ「リスクは小さい方」にしておくのがお得だねという話です。

アホみたいな話ですが、リスクがコントローラブルなのに対して、リターンはそれくらいアテが外れるということ。そして取り返しがつかない。

「出力」の結果はわからないけれど、「入力」するのは自分だよ。ということです。

ハイリスク・ハイリターンは一発勝負。
当たれば時代の寵児みたいな扱いを受けることもありますが、そういう人たちはハイリスク・ローリターンのカードを引いた時に一撃で沈んでいきます。
ただ、成功している時は、まさに神様状態なので、その手法が正しいように見えてしまいますので、判断を誤らないように気をつけたいですね。

常に小さなリスクをとる

じゃあ、「常にちまちましたリスクを取れ」ということなのかというとその通りです。

ハイリスク・ハイリターンの一発勝負ではなくて、失敗しても大丈夫なリスクを毎日とっていくことです。まあ、あまり負けすぎるのも良くないので、7~8割は勝算の見込めるローリスク・ローリターンの勝負に持ち込んでください。

複利計算のすごさ(こわさ?)については、なにかと多く語られますが、常に利益の何パーセントかのリスクテイクを重ねることで、事業が雪だるま式に大きくなっていくのが理想です。

このパーセンテージで考えるということも大切で、成功している他社の例を見て、同じ額の投資をすると言うのは危険です。みんな持ってるからファミコン買って理論ですね。
他社と自社の台所事情は異なりますから、他社にはローリスクの投資でも、自社にとってはハイリスクになるかもしれません。

また、リスクを取りすぎるのは良くないですが、リスクを全く取らないというのもよくありません。現状維持でよければそれで構いませんが、リスクを取らない限り、事業が成長していくことはありません。

とは言え、小さなリスクを取り続ければ絶対に成功するのかと言われると、そうとは限りません。それこそ、成功するまで続ければ失敗じゃないというのと一緒です。

リスクを取りすぎる、あるいは全く取らないと失敗する可能性が高まるということです。
性急すぎるのも良くないし、なにも動かないのも良くないという、ものすごくあたりまえのことなのですが、意識しておかないと忘れてしまいがちなので、たまに自問してみるといいんじゃないかなと思います。

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