創業お役立ち記事

年収をいくら欲しいかは考えておかなければならない

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「起業して年収1000万!」的な目標を掲げるのはいいことですが、その基準って何なんでしょうか。

社長の収入目標を考えない限り、会社の売上目標はふわふわし続ける

お金はたくさんあっても別に邪魔にはなりません。
でも「たくさんあればいい」では目標になりませんね。

個人的な収入の目標を考えることは、会社の売上目標を考えることにつながります。
順番としては、個人の収入目標を考える方が先にあるべきですが、明確に「いくら欲しい!」って言えますか?なんか年収を目標にするのってやらしい感じもするしなーとか思ったり。

でも、個人的な収入、加えて従業員に払いたい給与ベースが定まらない限り、会社の売上目標はふわふわしたまま。現実味、切迫感を持って感じることができません。

会社員と違って、本当の意味で、自分で給与を決められるのですから、「まあまあ平均くらいで満足」ではなくて、納得感を持って「いくら」と決めたいものですね。

現在の生活費を把握する

まずは、いまの生活を維持するために必要なお金をすべて洗い出してみましょう。
食費や交際費などの日々の出費は家計簿を付けることからスタートです。

その他、電気、水道などのインフラ系、保険や税金などの固定費もヌケモレなくチェック。娯楽費が多いですが、イレギュラー的に発生する費用も毎月の平均値を把握しておきましょう。

1ヶ月分の生活費が算出できたら、掛ける12ヶ月分の数字を確認します。その数字が去年1年間の支出と同じくらいの感覚であればOKです。結婚したとか大きな病気をしたとかのライフイベントがあれば、それは別枠で考えてよいでしょう。

これから1年間で 欲しいもの・必要なものをピックアップする

とりあえず欲しいもの、必要なものはすべて洗い出してみましょう。
個人差が大きい所ですが、世界一周したいとか、ベンツを買いたいとか、今までの生活から考えて、現実味のない欲しいものはちょっとガマンしておいて、「そんなに贅沢言うわけじゃないけどこれくらいは欲しい」というものの金額を合計していきます。

物欲のない人なら、毎月1回はちょっと美味しいもの食べに行きたいな、とかでもいいと思います。保険に加入するとかもよくあるパターンですね。

残りの人生を考えて、貯金したい額を決める

将来のライフイベントを考えて、必要なお金を算出します。この辺は保険会社の営業マンやファイナンシャルプランナーの方にも相談してみてもいいですね。子供の学費や病気・ケガへの備えなど、貯金や積立にかけるお金を考えます。

さて、これで準備は整いました。
生活費+欲しいもの+貯金額=目標年収になります。

どうでしょうか?結構ハードルの高い目標になりましたか?
でも、この金額があなたがストレスなく人生を送るための目標収入です。

ちなみに「生活費」単体がいわゆる損益分岐点ですね。これはこれで意識しておいた方がいいかもしれません。

会社の売上目標と連動させる

個人的な収入目標が決まったら、それを役員報酬として資金繰り表に入れてみましょう。その状態でキャッシュフローが赤字にならないように、売上目標を決めていってください。

ここまでやると、自分の生活と会社の売上目標が強く結びつくようになりました。
これだけやれば、「絶対に売上を達成する!」と思えるのではないでしょうか。
事業への本気度が増すはずなので、ぜひ試してみてください。

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