中小企業診断士コラム

企業経営理論3日目【5フォース分析と参入障壁】

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こんにちは。元・中小企業診断士の長谷です!

失効した中小企業診断士の資格を取り戻すべく(笑)!

診断士の勉強をしていくぞー!

スピードテキストの20~24ページの内容です。

ファイブフォース分析

おー。前回のSWOT分析に続き、有名どこが出てきました!

ファイブフォース分析って名前がまず意識高いよね。

さて、5つの力って何?って話ですが、この分析の意図は、市場環境の中で自社がどういう位置づけなのか、どういうパワーバランスで、どういったリスクがあるのか。そんなことを考えるための現状分析のフレームワークです。

では、5つのフォースをみていきましょー。

まず、1つめと2つめは、「売り手」と「買い手」の交渉力。売り手(たとえば原材料の供給業者とか、農家とかもイメージしやすいかも)が値段を釣り上げて来たら大変やとかね。逆に、買い手(イオンとか規模の大きいスーパーとかがわかりやすいですね)が明日からおたくの製品扱いませんって言ってきたらどうしようとか。

恐いですね。

3つめは、「同業者」との争いです。同業者の動向には注目しとかなアカンねって話ですね。

4つめと5つめは、「新規参入」「代替品」の脅威です。

「新規参入」はそのままの意味ですね。参入障壁の低い業界や、商品の差別化がしにくい業界ほど気をつけないといけないですね。

ポケベル→ケータイ→スマホみたいなやつが「代替品」。これはそもそも市場がなくなる可能性もあってやべぇ!! でも予想も対策もしづらい。

参入障壁って?

さて、参入障壁って言葉が出てきました。

ようは他社がイチから参入するのが簡単か難しいかって話です。それを参入障壁が高いとか低いとか言います。

参入障壁を高める要素がたくさん挙げられているので見ていきましょう。

規模の経済性

たくさんつくれば、一個あたりにかかる費用が低くなるよねっていう理屈です。だから、既存業者が大規模でやってるほど、コスト面で負けてしまうので新規参入しづらくなるということです。

たとえば、塾で講義するときに30人に教えるのも60人に教えるのも一緒ですよね。別に先生を2人にする必要はないし、部屋を2つ用意する必要もない。という話です。固定費と変動費について財務会計で勉強すると、さらに理解が深まりますよ!

差別化

あたりまえですけど、既存製品が差別化されてたら、参入しづらいですよね。
たとえば、高級ブランドとか。原価は安いのに、「GUCCI」って書いてあるだけでやたら高くなるみたいなのは、ブランド力で差別化されてるから参入障壁が高い例。

巨額の投資

「よっしゃ、明日から自動車メーカーやるわ」ってやつがいたら頭おかしいとおもうでしょ。めちゃめちゃ初期投資がかかるビジネスは簡単に参入できません。

流通チャネル

うーん。これはどうなんでしょうね?いまの時代にそぐわない観点かもしれません。1980年ごろの話かな。

まあ昔の理論やからポーターが悪いわけじゃないって! ポタちゃん元気出せよ。

例としてよく上がるのは、パナソニックの代理店制度ですね。いまでも「街の電気やさん」みたいな小規模な家電やさんが残ってますよね。メーカーがチャネル統制を行っていたことで、参入障壁を築いていた例ですね。

現在では、メーカーとエンドユーザーが直接やりとりするような(ようは流通チャネルを介さない)、ワン・トゥ・ワンの概念が広がっているので、昔に比べて影響度は下がっているかと思います。

独占的な技術

特許とかですね。あとは匠の技みたいなのも独占的な技術ですね。簡単につくれないものは参入しづらい。

経験曲線

長いこと同じ仕事してたら処理速度ってあがるじゃないですか。それと同じことが会社単位でも起こるよねってのが経験曲線効果です。
規模の経済は、「たくさんつくれば安いぜ」って話ですが、経験曲線は、「長いことやってたら効率あがるっしょ」って話です
。ややこしいですが、まあどっちもあるよねって感じですね。

政府の政策

許認可事業とかですね。許認可って実はすごい多いし、許可をとるために資本金を積まないといけなかったりするんですよね。結構それだけで新規参入って厳しい!!

てな感じで、新規参入にはいろんな壁があるのです。その壁は既存業者が5フォースを意識して作り上げて来たものかもしれませんね!

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