中小企業診断士コラム

企業経営理論9日目【TOB・LBO・MBO・MBIとか】

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こんにちは。元・中小企業診断士の長谷です!

失効した中小企業診断士の資格を取り戻すべく(笑)!

診断士の勉強をしていくぞー!

スピードテキストの60~69ページの内容です。

企業間統合

企業同士がくっつくことを統合といいます。統合には垂直型と水平型の2種類があります!

垂直的統合

原材料屋さんから消費者への販売までのプロセスを垂直方向だと考えます。

原材料が一番上にあって、生産して、流通して、販売してというふうに下りてくるイメージです。より原材料に近い方を「川上」、消費者に近い方を「川下」といいます。製品が川から流れてくる感じですね。

で、小売だけやってた業者が生産をやったり、生産やってた業者が直接販売したり。
要は中間マージンを節約できるので、コストが下がります。他にも調整が効きやすいですし、管理コストも下がるし、っていうメリットですね。

セガってゲームハードとソフトの両方をやってたよね的な感じ。

水平的統合

おんなじ分野の企業統合です。
得意分野の違うとこ同士がくっつくパターンが多いですかね。
規模の経済性が追求できるのと、市場での競争力アップ、とかが期待するところですね。

バンダイナムコ、スクウェア・エニックスって感じ。
家庭用ゲームとゲーセンも水平っちゃ水平な気もするかなー。ビデオゲームっていう枠で捉えると。オンラインゲーム、ソシャゲとかもそんなかんじ。

M&A

マージャーアンドアクイジション!合併・買収のことですね。
口語ではエムエーって言いますね。

テレビドラマ的な乗っ取り!のイメージと、後継者不足での身売り的なイメージがあると思いますが、いろんな方法があります。

合併

吸収合併と新設合併があります。いずれにしても、複数の会社が一つになることです。

吸収合併は、魔人ブウのイメージで、ご飯とかピッコロさんとか取り込んでも魔人ブウが完全体になるだけ。

新設合併は、フュージョンのイメージ。悟天とトランクスが合併してゴテンクスになったねって話。

株式買収

株式をたくさん集めて、経営権をゲットするパターン。発行済株式をたくさん買ったり、新株を発行する方法、株式交換する方法などがあるんだって。

事業譲渡

経営権を譲渡する代わりにお金ちょうだいっていうパターン。

会社全体のパターンとか、事業部だけとか、範囲はさまざまです。

ジョイントベンチャー

おっ、意識の高いワードだ。

共同出資して会社をつくることですね。複数の意識高い会社が「ジョイントベンチャーすっぞ?」って言ってやるやつです。

これもM&Aに入るのかーって感じですが、「経営権の移転を伴わないM&A」として広義のM&Aとされるようです。

アライアンス

同じく広義のM&Aとして。戦略的提携のことをアライアンスといいます。

アライアンスを結ぶとか、アライアンス契約をほにゃほにゃとか言いますね。

ライバル企業どうしのアライアンスも多くあります。というか、全く事業に関係のない会社どうしがアライアンスしても意味ないわけで、なんかしら損して得取れ的な思惑があったり。

悟空とベジータが一緒に精神と時の部屋で修行したみたいな感じね。

M&Aの手法

M&Aのやり方にも色々あります。

TOB

テイクオーバービッド。
買われる側の会社の株式を、株主から直接買うぞってパターン。
「いま〇○社の株式を売ってくれれば100万円で買い取りますよ」みたいな。

なんかマネーゲーム感あってこわーい。

LBO

レバレッジドバイアウト。
買われる側の会社の査定をして、それを担保に借金して、買っちゃおうって作戦。レバレッジが効いてる。

そんなんあり?的な作戦。

MBO

マネジメントバイアウト。
会社をマネジメントしてる人たちが、いっそのことこの会社買っちまうか!ってパターン。

単語のイメージでちょっと分かりにくくなってしまいますが、「マネジメント」というのは、経営者のことです。

んで、経営者ってのは、会社の所有者とは限りません。この理解をちゃんとしよう。

日々の会社経営、運営をするのは経営者です。いわゆる取締役会とか社長とかそういう人たちね。

で、ぜんぜん別の話で、会社を保有しているのは株主と呼ばれる人たちです。株主ってのは、株式を持っている人で、株式会社ってのは、株式をもとにした株主のあつまりでできている会社です。

株式って言ったらさ、日経平均が~~とか、そういうイメージしちゃうんですけど、それは上場会社のはなしです。上場するってのは、株式を公開するってことなんですね。公開するってのは、だれでも買えるようにするってこと!

これが重要!

つまり、株式会社には、公開会社と非公開会社があるってこと!

なので、公開会社はいろんな人が株主になってて、そんなかでも議決権を持ってると口出しできるぜって感じね。だから発行済株式の過半数を取られるとやべーみたいなそういう話が出るわけね。MBOってのは、経営者が株式ゲットして、株主にもなっちゃおうって話です。

非公開会社であっても、市場に流通させてないだけで、株式はあります。なので、非公開会社であっても、株式を譲ることは可能です。非公開会社でもMBOはできるってことですね。

非公開会社の場合、経営者=100%株主であることが多いことからも、会社の所有者って経営者でしょ?みたいな認識をしがちですが、だったらカルロス・ゴーンはこんなに怒られる筋合いがなくなりますよね。経営者と所有者が一緒なんやったら何やってもいいでしょ?ってことになるからね。

経営者=100%株主のことをオーナー社長って言うこともありますね。反対に、経営者だけど株式を持っていない人(もしくはちょびっとしか持ってない)を雇われ社長って言ったりしますね。

MBI

マネジメントバイイン。
バッイイ~ンって外部から入ってくること。「社外のマネジメントチーム」が買っちゃうってことなんですって。イメージわかないよね。

具体的には、これは経営再建のパターンです。経営上手くいってないから外部から社長を雇ってきたぞ!って投資ファンドとかが言うやつ。(逆に、うまくいきそうなベンチャーを乗っ取っちゃおう♪ってのもあります)。

あー、よく分かりまへんなぁ!!

「会社が買われた上に社長も外部から来るだって?いけ好かねぇなぁ!」みたいなやつです。オーナー社長とか創業一家がこのパターンで買収されると、従業員の反発とか、創業一家派との抗争がみたいなことになるやつですね。

こわいよう。

買収防止策

こんな感じで、M&Aには有効的M&Aと敵対的M&Aがあります。

なお、チョコレートはM&Mです。M&Aの話をすると、「あのチョコってM&Aチョコレートやったっけ?」って10回に9回は無駄な時間を費やすことになるので、これを機会に覚えておいてください。

また、敵対的買収の防止策にもいろいろあります。いちおう紹介しておきますが、あんまり重要な論点でもないし、なんか名前聞けば雰囲気わかるし、まあそんな感じです。

ポイズンピル

買ったとおもたら毒やった。

クラウンジュエル

買おうとおもたら宝石どっかになくしよった。

ゴールデンパラシュート

買ったとおもたら退職金持って逃げよった。

ホワイトナイト

買おうとおもたらなんか横からしゃしゃりでてきよった。

アウトソーシング・産学連携

他にも外部との連携の方法には、アウトソーシング(外注)と産学連携とかがあります!メリット、デメリットはまあ別にそんなたいした論点じゃないので常識的に考えればok。

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