中小企業診断士コラム

企業経営理論10日目【MOT・イノベーション】

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こんにちは。元・中小企業診断士の長谷です!

失効した中小企業診断士の資格を取り戻すべく(笑)!

診断士の勉強をしていくぞー!

スピードテキストの72~83ページの内容です。

MOT

マネジメントオブテクノロジー:技術経営。

はやりのワードって感じですかねぇ。ただ、言葉の意味する方向性はわかりやすい(なんか技術って大事だよね的な)んですが、技術をマネジメントするのか、技術でマネジメントするのか、技術をコアコンピタンスにして経営するのか、そこがわかりにくいですよね。

正解は、「技術をマネジメントする」という概念で、技術力が競争の源泉になるから、技術開発に関しても経営とかマネジメントの手法を盛り込んで行こうぜって話です。

ただ、詳しいマネジメント方法とかまでは問われません。研究開発の全体像を捉えておきましょう。

研究開発の分類は以下のとおりです。

基礎研究

何らかの用途を考慮せず、新しいことを探す研究です。

応用研究

基礎研究でわかったことを利用して、実用的にするためにどうすっかな~ってのが応用研究です。

開発

応用研究からわかったことを、製品化するための研究です。

基礎、応用をまとめて「研究」とし、「開発」とあわせて「研究開発」とか「R&D」と言ったりもします。Research and Developmentの略ですね。

イノベーション

イノベーションといえば、イノベーションのジレンマで有名。

革新のことをイノベーションっていいます。ちなみにイノベーションは新製品をつくることだけではありません。生産方法の変革もイノベーションですし、調達方法の変革もイノベーションです。世の中イノベーションだらけですなあ。

S時カーブ

イノベーションといえば、S字カーブも覚えて起きましょう。

技術の進歩は、最初はゆっくりとしか進化しませんが、急にびよーんって進歩しまくって、最後は落ち着いていくみたいな感じですね。

パソコンとかのイメージですかねぇ。Windows95で一般化して大量生産できたり能力が倍々で増えていったりって感じ?でもそろそろ量子コンピューターの時代かぁ。みたいな。

イノベーションのジレンマ

イノベーションを起こした企業が、その成功体験や、現行技術に対して固執してしまうことで、次のイノベーションを起こせなかったり、次世代の技術についていけなくなったりするジレンマ。

製品アーキテクチャ

アーキテクチャというのは、構造という意味です。建築って意味から派生してイメージすると単語の意味がわかりやすいかな。

で、ひとつの完成品をつくりあげるための構造ってのは2つ有るよってのが論点です。

モジュール型アーキテクチャ

モジュールというのは、「部品の組み合わせでできたひとつの機能を持った部品」のこと。あーーーわかりにくい!

わかりにくいですよね。。そうなんだよね、わかりにくいんですよね。モジュールって。IT用語でも出てくるので、たぶん情報システムの中でも説明があるはずなんですが、少しわかりやすく説明していきますね。

モジュールは、それ単体でも一応機能するパーツです。さっきのパソコンでいうと、CPUとか、モニタとか、バッテリーとか。これらは一つの機能を持った部品ですよね。これがモジュール。

で、モジュールの特徴は、基本的に合体して使うっていうこと。CPUとか、モニタとか、いろんなモジュールの集積がパソコンっていう完成品なんですよね。

さて、それでモジュール型アーキテクチャってのは、モジュール毎に業界規格をつくったり、簡単につなぎ合わせられるようにしたりして、モジュール間で交換可能にしようぜって設計思想のことです。

パソコンって自作できるくらいだから、CPUから筐体からいろんなモジュールを選んで合体させられますよね。これがモジュール型アーキテクチャのいいところ。

汎用性があるのがメリットで、独自性のないのがデメリット。多様性があり、モジュール間での調整コストがかからないけど、独特なことはできず、全体でみると無駄が生じます。

また、モジュール化が進むと、極論素人でも完成品を作れるようになります。つまり参入障壁が激下がりするってこと。こういういう状態をコモディティ化といいます。ブランドごとの機能面での違いがなくなって、全部一緒やん!ってなる状態です。つまり価格競争になります。

インテグラル型アーキテクチャ

インテグラルの意味は整合性とか一貫性だと思っておきましょう。

モジュール型の反対だと思っておけばokです。専用のパーツを組み合わせて作られる構成。

メリットは、製品の独自性を高め、無駄なく、模倣しづらい構成になること。デメリットは、部品間の調整がえげついこと。多様性がなくなること。

オープンアーキテクチャ戦略

仕様とかを公開(アーキテクチャをオープン)し、モジュールごとに接続できるようにすることで、いろんな周辺製品を開発してちょって戦略です。やっぱりパソコンがわかりやすいですね。USBで接続できるようにしとけばBUFFALOかELECOMがなんか作ってくれるやろ的な。

ネットワーク外部性

重要論点ではないですが、常識的に知っておくべき用語として。

ネットワークに参加する人が多いほどそのネットワークの価値が高まるという特徴のことです。みんなLINEやってるからライン使おっかみたいなイメージですね。もちろんウェブサービスに関わらず、なんでもだいたいそうです。水素自動車が増えれば水素スタンドが増えるから便利だよねみたいな。つまり最初の顧客獲得は大事ってことですね。

また、ある商品、サービスが爆発的に普及するための最低普及率のことをクリティカルマスといいます。まあこういう言葉はたくさんあります。ティッピング・ポイントとか、キャズムとか。

全部、ここを越えたらいい感じに普及するから頑張ろうぜっていう導入時のラインのことです。まあそんだけ大事ってことだね!

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