こんにちは。元・中小企業診断士の長谷です!
失効した中小企業診断士の資格を取り戻すべく(笑)!
診断士の勉強をしていくぞー!
スピードテキストの31~36ページの内容です。
競争地位戦略
前回は競争優位戦略でしたが、今度は競争地位戦略です。
ちなみに、この競争優位とか競争地位とかの名前は覚える必要ありません。大事なのは内容ですね!
競争地位戦略は、業界内のシェアの視点から、4つの業界地位に分類し、それぞれの特徴とか戦略について考えてみたよっていう内容です。
リーダー
まずは「リーダー」から。つまり最大手です。
コンビニで例えるとわかりやすいです。リーダーはセブンイレブンですね。リーダーの基本的な戦略は、フルカバレッジです。
フルカバレッジってなぁに?ってことになりますが、カバレッジというのはカバーしている範囲って意味です。なのでフルカバレッジ=全部カバーしてるってこと。業界ナンバーワンだから、あらゆる顧客を獲得していくぞって感じですね。リーダーは、基本的に市場を牽引していく役割を担います。市場がでかくなって一番うまみがあるのは1番手の企業だからです。なので、リーダーは「1.市場を拡大する」ことに努めます。
また、2番手、3番手の企業はいろいろ新基軸を打ち出してリーダーの地位を脅かしてきます。そんなときにリーダーが取る行動が「2.同質化戦略」です。要は、2番手3番手がやってきた面白い企画を真似して、パワープレイでぶっ潰したろってことです。おんなじことやったら金持ってるやつが勝つんや、的な理屈。
重要なのが、「3.値下げしない」です。2番手3番手が安易に値下げをしてきても乗っからないことです。業界全体に安値が浸透してしまうと、最もその影響を受けるのはリーダーだからです。一時期の牛丼屋さんとかマクドみたいなイメージですかねぇ。
最後に、「4.最適シェアの維持」もあげられます。シェアを獲りすぎると、独占禁止法に抵触するかもしれない!ってのと、顧客獲得コストの高い人達を相手にする必要があるのか?っていう議論がでてくるからですね。たとえば、PlayStationが、もっとユーザー獲得したいからマリオみたいなキャラをいちから開発すっぞ!っていう戦略を取るとしたら、ちょっとびみょいよね。なんかこれがいい例かってのも微妙ですが、まあそんなイメージイメージ。「1.市場を拡大する」と矛盾する気もするけどそこはまあバランスやで。
チャレンジャー
業界2番手は「チャレンジャー」といいます。業界ナンバーワンを狙ってチャレンジしとるって意味ですね。コンビニでいうと、ローソン・ファミマ。
チャレンジャーの戦略は、「差別化」です。リーダー企業はフルカバレッジゆえに、あんまり尖ったことがしずらい。でもチャレンジャーだったらできちゃう。そんな感じ。
チャレンジャーの市場はリーダーに比べると限定的で、セグメントも集中してることが多いからですね。ローソンだとリラックマ押して来たり、ブランパン(なんか意識高いパン)とか健康系で女性ターゲットにしたりとかですかね。ファミマだと、ファミチキうめーってのと、初音ミクとのコラボとかでオタク系男子を取り込んでみたりとか?この認識が合ってるかはしりませんけど。そんな感じ!
でも、セブンイレブンもCMソング忌野清志郎やからなぁ。じゅうぶん尖っとるやんけ。
フォロワー
「フォロワー」の戦略は現状維持です。変なこともせずに、リーダーの戦略に追従することがフォロワーの戦略です。価格で勝負せざるを得ないのがフォロワーの悲しいとこですね。
なんやろ、コンビニで例えると難しいな。コンビニはそれだけ競争が加熱してるからフォロワーがいなくなってるのかもしれませんね。色々買収とかあったしね。サークルケー、サンクスとか。
ニッチャー
「ニッチャー」はニッチな市場を攻めてるオンリーワン企業です。ナンバーワンにならなくてもいい、オンリーワンを目指すんやっていう異端児。
コンビニでいうと、北海道のセイコーマートとかがわかりやすいですね。採算が取りづらい地域で出店を続けることで、北海道というニッチでトップになっています。ミニストップとかデイリーヤマザキとかもニッチャーかな?店内調理(FF)やパンっていうニッチがあったり、って感じですかねぇ。
ミニストップのバイトって、揚げもんとかソフトクリームとか絶対邪魔くさいやん。採算という意味では微妙やけど、それがニッチャーの面白いところ。
先発優位性
話はガラッとかわりまして、「速さ」は重要だよ。企業活動のあらゆる行為は速いほうがいいよね。と、そんなことは当たり前なんですけど、先発優位性って言葉で、いち早く市場に参入することのメリットが述べられております。先行者利益ってやつですね。(僕は先行者利益って言葉で覚えてたんですが、言い方変わったんかな??)
なんしか、一番乗りするメリットはコイツらだァァ!!
第一想起ブランドになれる
ブランドに一番乗りしたってことは、その市場=あなたの商品ってことになるでしょ。だから、ユーザーに対してすげー強い条件反射を与えられるってこと。一番最初に思いつく商品やブランドを第一想起っていいます。
試してみましょうか。
「AVメーカーといえば?」
↓
↓
↓
↓
ソフト・オン・デマンド !!
どうでしたか?
これがメンタリズムです。
え? プレステージ?
なるほどなるほど……。
「オーディオビジュアル」の方かと思った?
んなわけあるかいボケ!!!!!!!
製品・サービスの規格を決めやすい
デファクトスタンダードといいますが、第一人者がやることが、業界の普通になります。んな感じで、なんかノリで業界標準になりやすかったりして。
スイッチングコストが発生する
ユーザーは第一人者であるアナタの製品から他社に乗り換えるにあたって、経済的・心理的コストが発生します。やっぱり最初に使ったものからスイッチ(乗り換え)するってめんどくさいもんね。iPhoneからAndroidに乗り換えるとか考えられへん。
希少資源を先取りできる
立地も人材も仕入先もなんでもやりたい放題やー。
価格の決定権がある
価格に無頓着なイノベーター層(イノベーターとかレイトマジョリティとかそういう言葉はまた後で出てくるよ。)を取り込めます。iPhoneの新しいモデルでたらどうせ買うから吹っかけたろ、みたいな。イノベーターってのは熱狂的なファンになりやすい。