中小企業診断士コラム

企業経営理論7日目【アンゾフの成長ベクトル・多角化・シナジー効果】

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こんにちは。元・中小企業診断士の長谷です!

失効した中小企業診断士の資格を取り戻すべく(笑)!

診断士の勉強をしていくぞー!

スピードテキストの47~50ページの内容です。

アンゾフの成長ベクトル

アンゾフだー!有名どこが出てきました!

アンゾフの成長ベクトルは、その名の通り、「企業が成長するために、製品と市場の観点から、どんな戦略があるか」ってことを分析するためのフレームワークです。

分析ばっかりですね!

製品・市場それぞれに既存・新規という切り口があり、かけあわせで4つの戦略があります。見ていきましょう!

市場浸透戦略 「既存市場」×「既存製品」

いまあるものをいまある市場で拡大していく戦略です。市場シェアの拡大です。広告宣伝、営業努力ってかんじかな。

新市場開拓戦略 「新規市場」×「既存製品」

いまあるものを新たな市場に投入する戦略です。既存製品の価値の見直しや訴求内容の変更などによって、男女・年齢・ライフスタイルなど、異なるターゲットにアプローチしていく戦略ですね。

新製品開発戦略 「既存市場」×「新規製品」

製品開発を行って、いまある市場に投入する戦略です。機能追加やモデルチェンジとかですね。

多角化戦略 「新規市場」×「新規製品」

製品開発を行って、新たな市場に投入する戦略です。既存市場とはまったく違うところに攻めていくことを想定しているようで、それを無関連多角化といいます。多角化戦略だけ、ちょっと扱いが違う感じです。

逆に、それ以外を拡大化戦略と考えてokです。少なくとも製品・市場のいずれかが既存なんだから今まであるものの拡大でしょって感じで捉えると良いです。

多角化戦略

多角化戦略は、基本的に今までの延長線にないことをやるので、リスクが高くなります。
一方で多角化のメリットももちろんあるわけで。5つ紹介します。

1.組織スラック

なんや組織スラックて。スラックスみたいでダサいがな。言うとりますけども。

組織スラックというのは余裕資源のことなんですって。ようは組織のあまりもんですね。それを有効活用しようぜと。

2.外部環境への対応

新規事業に取り組むというのは、外部環境の変化に対応することだと。そういうトレンドにあわせた多角化もありねってことですね。

3.主力事業の停滞

メインの事業の成長が滞ったときに、他の分野で頑張ろうって話。

4.リスク分散

いろんな事業をやってた方が、一つがポシャっても大丈夫!っていう話です。ポートフォリオが組めるってことで、この場合、事業間の関係性が低くないとリスク分散の効果も少なくなります。

5.シナジー効果

シナジー、シナジーって聞いたことは有ると思いますが、相乗効果って意味ですね。より高め合うみたいな。鉄道会社が百貨店やったり、不動産やったりってのが一番イメージしやすいですね。駅があれば人が集まるから小売が潤って、地価が上がって、ほんでまた駅の利用者が増えてみたいな。

相補効果

シナジー効果のおともだちに、相補効果というのがあります。言葉の重要度は低いです。
互いに補い合うことで、需要変動に対応できて、資源を有効活用できるって感じですね。

範囲の経済性

複数の事業をやるとより経済的って話です。

楽天とかですね。

楽天市場のノウハウを楽天トラベルでも活かすか~、みたいな話。直接的な相乗効果のイメージというよりも、ノウハウとか資源の転用ができるよねって感じですね。

リストラクチャリング

略してリストラ。首切ることでしょって思いますが、リストラクチャリングの本来的な意味は「再構築」。リ・ストラクチャーってことですね。事業内容の見直しの中で、資源の再分配を行なう過程で雇用調整を行なっているというのが正しい認識です。

成長戦略を分析して、シナジー効果やリスクなんかを考えて、より合理化を図るプロセスがリストラクチャリングです。

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